【未解決事件】20年前に起きた一家全滅の衝撃的な未解決事件・・【ゆっくり解説】

「世田谷一家殺害事件」

2000年(平成12年)12月30日深夜に東京都世田谷区上祖師谷で発生した殺人事件の通称で、警視庁による事件の正式名称は「上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件(かみそしがやさんちょうめいっかよにんごうとうさつじんじけん)」である。 本件では一家4人が自宅で何者かによって殺害されたが、未だに犯人の特定や逮捕には至っておらず、未解決事件となっている。また、捜査特別報奨金制度対象事件にも指定されている

 

▼犯人の特徴

・犯人は犯行時に手を負傷しており、そのときに現場に残された血液から血液型はA型ということが判明している(殺害された一家にA型の人間はいない)。また、同じく血液から犯人の性別が男性であることも分かっている。 ・血液からは向精神薬や風邪薬、覚せい剤などの薬物反応は出ていない。また、たばこも吸わない人物である。 ・被害者宅の冷蔵庫にあったビールには手がつけられていなかった(一方で、犯人は冷蔵庫の麦茶を飲んでいる)。 ・被害者の傷跡などから犯人は右利きの可能性が高いことが分かっている。 ・犯人の指紋は渦状紋である。指紋は被害者宅から十数個[注 2] 発見されている(過去の犯罪者の指紋データと合致しない)。 ・服装などから犯人は身長170センチメートル (cm)前後の可能性がある。また、ヒップバッグのベルトの長さから胴回りは70〜75cmのやせ型と推定されている。 ・警視庁がまとめた犯人像に1965年から85年生まれ(事件当時15歳から35歳)というものがある。これは、犯人が2階の浴室の窓から侵入する際、公園のフェンスから2階の窓まで上っているなどの身体的理由によるものである。一方、2018年5月には現場に残されていた遺留品のうち、犯人が長期間使用していた形跡のあるヒップバッグの販売期間(1995年9月〜1999年1月)・内容物(学生時代によく使用される蛍光ペンなどの痕跡)・ベルトの長さ(長さ83cmで胴回りは70〜75cmと推定)やマフラーのサイズ(長さ約130cmで10代半ばの平均的な首回りにフィット)などから、警視庁が犯人像を「事件当時15歳から20代の細身の男性」に絞ったことが明らかとなった。 ・警視庁の2,000を越える犯罪者指紋データからこの犯人が特定できないことから、この犯人は犯罪歴がない可能性があるとみている。 ・犯行時の行動などから、性格は大胆で図太いながらトレーナーを畳むなど几帳面な部分も持ち合わせている。

▼犯人の目撃情報

・不審者の情報

・事件の犠牲者である母親が「家の前の道路に最近、ずっと車が止まっている」と事件数日前の25日に話していたことを義父が明らかにしている(朝日新聞 2004年12月26日付)。

・事件3日前の27日午前、被害者宅の様子をうかがっている40代半ばの不審な男が目撃されている(読売新聞 2001年1月3日付)。

・事件現場から1.5キロ離れた小田急成城学園前駅近くで、事件前日の29日15時ごろ、現場に残されていたトレーナーやヒップバッグ、スニーカーとよく似た服装の若い男が目撃されている(毎日新聞 2006年11月30日付)。目撃者の主婦によると「この男が12月の末にしては薄着だった」ため、よく覚えていたという。また、週刊朝日(2007年1月5日・12日合併号)によると、この男は事件直前の30日21時ごろにも被害者宅付近で目撃されているという。 ・事件当日の30日昼すぎに、見慣れない男が被害者と言い争っている姿が目撃されている(読売新聞 2001年1月1日付)。

・事件当日の30日19時と22時ごろ、被害者宅の近くを流れる川沿いの歩道(側道)を歩く、犯人が現場に残していった帽子とよく似た帽子をかぶる35歳から40歳前後の男が目撃されている。19時の男は被害者宅脇、22時の男は被害者宅と反対側の歩道を歩いていたが、2人の男が同一人物かは不明だという(産経新聞 2002年12月18日付)。

・事件当日の30日22時ごろに被害者宅から公園内を南に約250メートル地点で、白っぽいジャージを着た金髪の不審な若者(17歳〜19歳くらい)が目撃されている。若者は目撃者の愛犬を睨みつけて通りすぎたという。

・事件当日の30日23時35分から40分ごろに被害者宅に通じる路地から飛び出してきて、走り去った25歳から35歳の男が目撃されている。この男については似顔絵イラストが2004年12月に警視庁より公開されている。

・2014年12月になって犯人が被害者宅から夜中のうちに逃走した可能性が取り沙汰されているが、31日未明の時間帯ではこれまでに事件現場近くの公園にいた自転車に乗った若い男や止めたバイクのそばに立っている人物などが目撃されており、警視庁はこの時間帯の目撃情報について改めて捜査している

・事件当時、現場近くで左手(袖口から甲)に血が付着した男の目撃情報があった。目撃者の女性は車を運転しているときに、道路へ飛び出してきたその男と軽く接触したという。しかし、女性が名前などを名乗らなかったためその後の連絡が取れず、目撃した時間帯などについても不明なままである

・事件発覚当日の31日に東武日光駅17時26分着の快速電車に乗っていた、右手に骨が見えるほどの深い怪我を負った30歳ぐらいの男が目撃されており、駅の事務室で治療を受けている(産経新聞 2002年12月18日付)。なお、この男については「身長が175センチぐらい、服装は黒いダウンジャケットおよびジーンズ」とされる

 

youtu.be